こんにちは!守護者(センチネル)、シェミハザです。
今日は、パソコンに突然出る「ウイルスに感染しました」の全画面警告と、「今すぐこの番号に電話」という手口です。
結論は、表示された電話番号にはかけないこと。画面は、ESCキーを長押しして閉じられます。電話をかけなければ、被害は起きません。
今日の実例(統計)です。IPA(情報処理推進機構)は2026年10月23日に、「情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2026年第3四半期(7月〜9月)]」を公表しました。相談の総数は3,369件で、そのうち「ウイルス検出の偽警告」が1,160件(34.4%)。手口別で最も多く、全体の3割を超えています。
先に、数字の読み方を書きます。この偽警告の相談は、前の四半期(4〜6月)の1,428件から約18.8%減りました。ただし、1年前の同じ時期(2025年7〜9月)の647件と比べると、約1.8倍です(この倍率は当サイトの計算)。「減った」ことは、「安全になった」ことではありません。IPAの窓口に届いた相談の数であって、実際の被害の数ではない点にも注意してください。
警告が出てから、お金を払うまで
- ▸①罠の広告をクリックさせる:「次のページに進むためのボタン」に見せかけた広告などが使われます(IPA)
- ▸②偽の警告で恐怖をあおり、電話させる:「今すぐ〇〇のサポートに電話してください」という表示と警告音で焦らせます(IPA)
- ▸③遠隔操作ソフトを入れさせる:電話に出た相手が、「Windowsキー+Rキー」を押すように指示し、遠隔操作ソフトをインストールさせます(IPA)
- ▸④偽のサポートプランを請求する:数万円〜10万円ほどの支払いを求められます。支払い方法は、コンビニで買わせるプリペイドカード(Google Playギフトカードなど)や、ネットバンキングです。ネットバンキングを開かせて、送金額を書き換える手口も報告されています(IPA)
今、この画面が出ているなら
- ✓★電話をかけない。画面が出ているだけなら、ウイルスに感染していません。対処は、偽の警告画面を閉じるだけです(IPA)
- ✓パソコンでは、ESCキーを長押しする。閉じるボタン(×)が出るので、クリックして閉じます。出ないときは、警告画面の中を1回クリックしてから、もう一度ESCキーを長押しします(IPA)
- ✓タブレットでは、画面を長押しする。画面の上の中央に×が出るので、タップして閉じます。左端からのスワイプで、ウィンドウの一覧を開いて閉じる方法もあります(IPA)
- ✓閉じられないときは、Ctrl+Alt+Deleteから再起動する方法もあります(IPA)
- ✓練習したい人は、IPAの体験サイトで。実物ではなく、IPAが作った練習用の画面です。パソコン専用で、開くと音が鳴り、約2分で自動的に閉じます。音量を確認してから開いてください(IPA)
もう電話してしまった・入れてしまったら
- ▸電話だけで、何も入れていない:そのまま電話を切り、偽の警告画面を閉じます。かけ直さないでください
- ▸遠隔操作ソフトを入れた:自分が操作していないのに画面が勝手に動くなら、すぐにネットワークを切断します(Wi-Fiを切る、LANケーブルを抜く、など)。そのうえで、そのソフトをアンインストールし、Windowsの「システムの復元」を行います。復元できないときは、初期化が推奨されています(IPA)
- ▸ネットバンキングを開かされた:送金前なら、パスワードを変更して、身に覚えのない取引がないか確認し、銀行に相談します。送金してしまったら、至急、振込先の銀行に連絡し、自分の口座の銀行と警察にも連絡します(IPA)
- ▸サポート契約に同意させられた:支払いには応じず、契約の取り消しは、最寄りの消費生活センター(188)に相談します(IPA)
今日できること
- ✓★画面に電話番号が出る警告は、偽物を疑う。本物のセキュリティソフトの表示が、電話をかけさせることはない、とIPAは案内しています
- ✓家族のパソコンに、ESCキーの長押しを教えておく。IPAの体験サイトを、一緒に1回やってみるのがおすすめです
- ✓見知らぬ相手から言われても、遠隔操作ソフトは入れない。「Windowsキー+R」を押させる指示も、従わない
- ✓ギフトカードの番号を教えて、と言われたら、その時点で詐欺。お店の人にも相談できます
- ✓2位の「不正ログイン」にも注意。同じ四半期に395件(11.7%)。FacebookやInstagramなどに入れなくなった相談が、増加傾向だとIPAは書いています
見破りクイズ
こんな場面を想像してください。パソコンでネットを見ていたら、突然、画面いっぱいに「ウイルスに感染しました」と表示され、大きな警告音が鳴りました。画面には電話番号があり、「今すぐ電話してください」と書かれています。マウスでは画面が閉じられません。
家族に送るならこの3行
- ▸パソコンに「ウイルス感染」の警告と電話番号が出ても、かけない。画面は、ESCキーを長押しすれば閉じられる(IPA)
- ▸★電話してしまっても、ギフトカードやネットバンキングでお金を払わない。契約の取り消しは188、払ってしまったら銀行と警察へ。迷ったら #9110
- ▸IPAの体験サイトで、閉じ方を一度練習しておく。パソコン専用で、音が鳴る
相談先
これは詐欺かどうか迷うとき、お金を払ってしまったときは、最寄りの警察署、または警察相談専用電話 #9110 へ。契約や請求の相談は、消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターにつながります)です。技術的な相談は、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口でも受け付けています。
確認できなかったこと
- ▸実際の被害件数と金額。IPAの数字は「相談件数」で、被害の件数や金額ではありません
- ▸減った理由。IPAのページは、4〜6月から7〜9月に減った理由を書いていません。過去には、2025年5月30日の警察の発表のあとに、相談が一時的に減ったとの記載があります
- ▸スマートフォンでの出方。IPAの体験サイトはパソコン専用で、スマートフォンの画面は確認していません
- ▸お使いの機種ごとの細かい操作。ESCキーが効かない機種や、ブラウザごとの違いは、確認していません
