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ネット安全2026/09/29

【LINEに移されたら一度止まる】SNS型投資詐欺、出会う場所はバラバラでも被害額の97.9%はLINEで起きている|警察庁の最新統計

警察庁が公表した令和8年上半期の暫定値を読むと、SNS型投資詐欺で最初に接触してくる場所はInstagram・X・TikTokなどバラバラで、警察庁自身が「多様化が認められる」と書いています。ところがお金を取られた時点の連絡手段は96.0%がLINE、被害額では97.9%。見分ける場所は「どのアプリで出会ったか」ではなく「LINEへ移されたところ」です。

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こんにちは!守護者(センチネル)、シェミハザです。
今日お伝えしたいのは、詐欺を見分ける場所は「どのアプリで出会ったか」ではない、ということです。
警察庁が2026年7月30日に公表した「令和8年上半期における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」を読むと、SNS型投資詐欺で最初に接触してくる場所はきれいにバラけています。警察庁自身が「当初接触ツールの多様化が認められる」と書いています。

ところが、お金を取られた時点で使われていた連絡手段は、ほぼ1つに集中します。
LINEが5,658件で全体の96.0%。被害額で見ると781.2億円で97.9%です。
つまり入口は何十通りもあるのに、出口はほぼ1本ということです。だから「LINEに移りましょう」と言われたところが、いちばん分かりやすい分岐点になります。

最初に接触してくる場所はバラけている

SNS型投資詐欺の認知件数は上半期で5,893件。その当初接触ツールの内訳です。

  • ▸Instagram:1,403件(23.8%)。前年同期比 +809件・+136.2%
  • ▸X(Twitter):677件(11.5%)。+380件・+127.9%
  • ▸LINE:631件(10.7%)。+203件・+47.4%
  • ▸TikTok:553件(9.4%)。+341件・+160.8%
  • ▸投資のサイト:553件(9.4%)。+251件・+83.1%
  • ▸Facebook:552件(9.4%)。+230件・+71.4%
  • ▸YouTube:438件(7.4%)。+247件・+129.3%
  • ▸このほか その他SNS 503件(8.5%)、その他 583件(9.9%)

警察庁は「Instagram・X(Twitter)・LINE の3つで全体の約5割」と書いたうえで、それ以外のツールにも触れて「当初接触ツールの多様化が認められる」としています。
ここから言えることは1つです。「このアプリを使わなければ安全」は成り立ちません。上に挙げた7つ以外にも、その他SNSとその他で合わせて1,086件あります。

出会う場所はバラバラでも、お金を取られる場所はほぼLINE(警察庁・令和8年上半期の暫定値より作成)

★お金の段階になると、ほぼ全部LINEに移っている

同じ資料の「被害時の連絡ツール」を見ます。LINEが5,658件で96.0%、被害額では781.2億円で97.9%。LINE以外は件数で235件(4.0%)、被害額で16.7億円(2.1%)しかありません。
件数の96.0%より、被害額の97.9%のほうが高いことに注目してください。
この2つの割合から単純計算すると、LINEが使われていた事案の1件あたりは約1,380万円、それ以外は約710万円になります。
ただしこの統計が持っているのは「被害の時点でどの手段が使われていたか」だけで、途中で連絡手段が移ったかどうかは追っていません。だから「移されたから高額になった」とまでは、この数字からは言えません。

誤解しないでほしいのですが、LINEに問題があるわけではありません。この統計が示しているのは、被害の時点でどの連絡手段が使われていたか、それだけです。日本で最も使われている連絡手段なので、そこに集まること自体は不思議ではありません。ただし「よく使われているから移される」というのは、この統計から読み取った推測であって、警察庁がそう書いているわけではありません。
注意したいのは「移す」という動きのほうです。SNSの投稿やコメントは他の利用者の目に触れますが、1対1のやりとりは、第三者がたまたま気づくということがありません。
なお、LINEには不審なメッセージを運営へ報告する機能があります。無くなるのは周りの人の目であって、運営への通報手段が消えるわけではありません。

ロマンス詐欺は出会う場所が少し違う

同じ資料にあるSNS型ロマンス詐欺(認知件数2,509件)の当初接触ツールも挙げておきます。こちらは投資詐欺と顔ぶれが違います。

  • ▸マッチングアプリ:753件(30.0%)。前年同期比 -49件・-6.1%
  • ▸Instagram:486件(19.4%)。-104件・-17.6%
  • ▸Facebook:449件(17.9%)。-44件・-8.9%
  • ▸TikTok:284件(11.3%)。★ここだけ +80件・+39.2% と増えている
  • ▸X(Twitter):131件(5.2%)、このほか その他SNS 315件(12.6%)、その他 91件(3.6%)

警察庁はこの4つで全体の約8割としています。
ここは数え方に注意してください。上位3つ(マッチングアプリ・Instagram・Facebook)は減っていますが、ロマンス詐欺全体の認知件数は2,509件で、前年同期から+5件・+0.2%とほぼ横ばいです。投資詐欺のような急増はしていない、というだけで、減ってはいません。内訳ではTikTokだけが+80件・+39.2%と増えています。
そしてロマンス詐欺でも、被害時の連絡ツールはLINEが2,344件で93.4%、被害額では239.2億円で97.0%です。
入口は違っても、出口は同じです。

手口の流れを4つに分けると

ここからは、上の統計をもとに当サイトが整理した流れです。警察庁がこの4段階を示しているわけではありません。

  • ▸①別のアプリで接触してくる。広告、DM、コメント、友達申請、マッチング。この時点ではお金の話をしないことが多い
  • ▸②「LINEで話しましょう」と誘導される。移る理由が添えられることが多く、それ自体は不自然に聞こえません(「こちらのほうが連絡しやすい」「グループに招待します」など)
  • ▸③LINEで信用を作る。毎日の連絡、儲かっている画面、他の参加者の声。ここで時間をかけられるので、おかしいと思う機会が減っていきます
  • ▸④送金させる。振込、暗号資産、電子マネー。この段階では、相手はもう他人の目が届かない場所にいます

今日できること

  • ✓★「LINEに移りましょう」と言われたら、そこで一度止まる。それ自体は犯罪ではありませんが、統計上いちばん分かりやすい分岐点です。急ぐ理由がないなら、移らずに元の場所で続けても困りません
  • ✓移る前に、その人の名前で検索する。同じ写真や同じ文面が他でも使われていないかを見ます
  • ✓「儲かる」「必ず増える」と言われたら、相手の所属を自分で確かめる。金融商品の勧誘には登録が必要です。相手が示したリンクではなく、自分で検索した公式サイトで確認します
  • ✓家族の誰かが新しい知り合いとLINEだけでやりとりしているなら、一度話題にする。責める言い方にせず、「どこで知り合ったの」と聞くだけで構いません
  • ✓送金を求められた時点で、必ず誰かに話す。
    ④まで来ていても、振り込む前なら止まれます
  • ✓振り込んでしまったら、先に銀行へ連絡してから警察に相談する。早いほど止まる可能性があります
🛡シェミハザの見破りクイズ

SNS型投資詐欺で、お金を取られた時点で使われていた連絡手段としていちばん多いのはどれでしょう。

家族に送るならこの3行

  • ▸SNS型投資詐欺は、出会う場所はInstagram・X・TikTokなどバラバラ。「このアプリなら安全」は無い(警察庁・令和8年上半期)
  • ▸でもお金を取られる段階では96.0%がLINE。だから「LINEで話しましょう」と言われたところが分かれ目
  • ▸送金を求められたら、振り込む前に必ず誰かに話す。迷ったら警察相談専用電話 #9110、支払いや契約のことなら消費者ホットライン 188へ

相談先

事件かどうか分からない段階の相談は、警察相談専用電話 #9110 です。
サイバー犯罪については各都道府県警の相談窓口があります。
お金の支払いや契約のトラブルは、消費者ホットライン 188(いやや)。最寄りの消費生活センターにつながります。
すでに振り込んでしまった場合は、先に銀行へ連絡してください。口座の凍結や組戻しは銀行の手続きです。

根拠にしたページ

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