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ネット安全2026/10/06

【代引きでも安心ではありません】SNS広告の「田中貴金属」「ミキモト」は偽サイト|届いた金貨は銅7割・鉄2割だった(消費者庁9月3日)

消費者庁は2026年9月3日、SNS広告で「田中貴金属」「ミキモト」をかたる偽サイトの注意喚起を出しました。支払いは代金引換しか選べず、届いた金貨は検査で主成分が銅7割・鉄2割、ネックレスは真珠の模造品でした。国民生活センターは、偽物の相談のうち代引き関連が約6割と報告しています。払う前に止める5つの目印と、払ったあとの相談先をまとめました。

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こんにちは!守護者(センチネル)、シェミハザです。
今日は、「代引きなら届いてから確認できるから安心」という思い込みの話です。
題材は、消費者庁が2026年9月3日に出した注意喚起です。SNSの広告で「田中貴金属」「ミキモト」をかたり、金貨とパールのネックレスの偽物を売った偽サイトが対象です。

消費者庁によると、令和7年10月以降、InstagramやFacebookの広告から注文して「偽物ではないか」という相談が各地の消費生活センターに多数寄せられています。
支払い方法は代金引換しか選べず、注文の約10日後に、日本国外から宅配便で届きます。
★消費者庁が届いた商品を検査機関に出したところ、金貨の主成分は「銅7割・鉄2割」、ネックレスは「真珠の模造品」でした。

「代引きだから安全」とは限りません。国民生活センターは、偽物が届く通販トラブルのうち、代引き配達が関係する相談の割合が、2020年度に50.8%、2021年度に63.5%、2022年度に59.3%だったと報告しています。
払う前に中身を確認できないのが代引きの弱点で、払って受け取ったあとに偽物とわかっても、宅配業者からの返金は困難とされています。

手口の流れ:広告から偽物が届くまで

  • ▸①SNSの広告:InstagramやFacebookに、田中貴金属やミキモトの正規取扱商品が格安で売られているような広告が流れる
  • ▸②「購入する」を押すと偽サイトへ:「今日だけ解禁」「残り11枚」「1日30枚限定」「招待状をお持ちの方限定」など、急がせる表示と大幅な値引きが並ぶ。金貨は1枚15,000円、ネックレスは14,800円などの表示(資料には元値とみられる74,274円・42,000円も併記)
  • ▸③注文:支払い方法は代金引換のみ。氏名・住所・電話番号を入力する
  • ▸④荷物が届く:約10日後に大手宅配業者が運んできて、発送元は日本国外。ここで代金を支払う
  • ▸⑤偽物と気づく:金貨は磁石がくっつく、質屋で偽物と言われた、肖像が本物と違う。ネックレスは玩具のように軽く、輝きが違う。返金を求めて、送り状に書かれた連絡先へ電話しても、つながりません
「代引きなら安心」は③の注文の時点で崩れる(消費者庁の注意喚起と国民生活センターの報告から作成)

消費者庁が確認した「5つの目印」

消費者庁は、注文しようとしているサイトが次のどれか1つでも当てはまれば、注意するよう呼びかけています。

  • ▸正規取扱商品と比べて、極端に安い
  • ▸支払い方法が代引きだけなど、限られている
  • ▸日本国外のドメインが使われている(URLの `https://www.○○.○○` の下線部分。「.jp」は日本)
  • ▸事業者の名称・住所・電話番号が、サイトに明確に書かれていない
  • ▸サイトの日本語が不自然

★ここで落とし穴があります。消費者庁は、ブランドや企業のロゴが使われていても、公式を名乗るアカウントから発信されていても、公式とは限らないと書いています。サイトに問い合わせ先があっても、住所や電話番号が偽の情報の場合があります。実際、今回の事例では、送り状の連絡先に電話しても、つながりませんでした。

代引きでも、払ってしまったあとでは遅い

国民生活センターが紹介している相談事例を、要約して書きます。宅配業者の言葉と、相談者の振り返りの一言は、原文のままです。
SNSで国内ブランドの下着の広告を見て、公式通販サイトの広告だと思い、リンク先で2枚5,000円を代引きで注文。宅配業者に代金を支払って開封したら偽物だった。宅配業者に相談すると、「荷物を開封した後は受け取り拒否にはできない。返金はできない」と言われた。通販サイトの画面を残しておらず、販売業者の情報はメールアドレスしかわからなかった。
そのブランドのホームページには、なりすまし広告への注意喚起が載っていました。「購入前に確認すればよかった」と相談者は振り返っています。

  • ▸国民生活センターが挙げる「偽物が届く通販サイトの特徴」:大幅な値引き/日本語の字体や文章がおかしい/販売業者の名称・住所・電話番号が表示されていない、または虚偽/支払いが代引きしか選べない/クレジットカード決済で注文したのに一方的に代引きに変更される
  • ▸送り状の「依頼人」が、販売業者の名前と違うことも特徴に挙がっています(発送代行業者の名前が書かれていたり、虚偽の情報が書かれていたりする)
  • ▸★国民生活センターは、上の項目に当てはまっても偽物が届くとは限らず、当てはまらなくても偽物が届く場合があると書いています。「目印がなければ安全」とは考えないでください

今日からできること

  • ✓★広告の「購入する」ボタンから買わない。ブランド名で自分で検索し、公式サイトを開き直して確認する。田中貴金属もミキモトも、自社のサイトで偽広告・偽サイトへの注意を呼びかけています
  • ✓「安すぎる」「残りわずか」「招待状限定」は、止まる合図にする。金貨が正規より大幅に安く売られる理由は、ふつうありません
  • ✓支払い方法が代引きだけなら、注文しない。消費者庁も国民生活センターも、特徴に挙げています
  • ✓事業者の名称・住所・電話番号が書かれているか見る。書かれていても偽のことがあるので、会社名や電話番号を、検索して偽サイトの情報が出ないかも確かめる
  • ✓サイトの画面・注文メール・送り状は消さずに残す。国民生活センターの事例では、画面を残しておらず、販売業者を特定できませんでした
  • ✓買ってしまった・払ってしまったら、すぐ「188」へ。消費者庁は、偽サイトの被害でも返金される場合があると書いています
  • ✓不安なときは、JC3の情報を提供している「SAGICHECK」で調べる方法もあります。ただし、全ての偽サイトを網羅してはいません(消費者庁の資料より)
🛡シェミハザの見破りクイズ

Instagramで「田中貴金属直販 金貨1枚15,000円・残り11枚」という広告を見つけました。「購入する」を押して開いたサイトは、支払い方法が「代金引換」しか選べません。いちばん確かな判断はどれでしょう。

家族に送るならこの3行

  • ▸SNS広告の「購入する」から買わない。ブランド名で検索して、公式サイトを開き直す
  • ▸支払いが代引きだけ・極端に安い・国外ドメインなら注文しない。代引きは、払う前に中身を確認できない
  • ▸★買ってしまったら、すぐ消費者ホットライン「188」。迷ったら警察相談専用電話「#9110」。サイトの画面と送り状は消さずに残す

相談先

消費者ホットライン「188(いやや!)」:最寄りの消費生活センター等につながります。偽サイトで注文した・払った・商品が届かないなどの場合は、すぐに電話してください。
警察相談専用電話「#9110」:被害に遭った、または不審なやり取りをした場合の警察への相談です。

根拠にしたページ

参考リンク / References
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