こんにちは!守護者(センチネル)、シェミハザです。
今日は、親や祖父母のスマホを詐欺電話から守る話です。
結論は、警察庁推奨の詐欺電話対策アプリ(無料)を入れておくこと。そして、アプリで警告が出なくても、「お金」「カード」「暗証番号」の話が出たら電話を切ることです。
今日の実例です。警察庁は2026年10月2日、令和8年8月末までの特殊詐欺の認知・検挙状況(暫定値)を公表しました。認知件数は29,687件(前年同期比+14.4%)、被害額は約2,360.7億円(+33.2%)です。同じ資料に、警察庁推奨アプリの累計ダウンロード数は2,214,500件と載っています。警察庁の推奨アプリのページは、「携帯電話に特殊詐欺の犯人から架電されるケースが急増しています」と書いています。警察庁サイバー警察局便り(2026年10月8日)も、個人向けの対策のひとつに「『警察庁推奨アプリ』を直ちにインストール!」を挙げ、無料でできるスマホの詐欺電話対策として有効と案内しています。
先に、分かっていることと分からないことを分けます。分かっているのは、警察庁が基準に適合したアプリを推奨していること、無料であること、機能の中身です。分からないのは、このアプリが実際に何件の被害を防いだかで、警察庁の資料にあるのはダウンロード数だけです(くわしくは最後の「確認できなかったこと」)。
警察庁推奨アプリとは
- ▸警察庁が、一定の基準に適合するアプリを「警察庁推奨アプリ」として認定し、利用を勧めている制度です。ダウンロード・利用料ともに無料です
- ▸警察庁のページに載っているのは2つです。「詐欺対策 by NTTタウンページ」と「詐欺バスター Lite」です(2026年10月19日に確認)。今後、載るアプリが変わる可能性があるので、最新は警察庁のページで確認してください
- ▸どちらにも共通の主な機能:①国際電話番号の発着信を一括でブロック・警告(Androidのみ)/②特殊詐欺などの犯行に使われた番号(国際電話番号を含む)の発着信をブロック・警告(AndroidとiPhone)/③警察庁から特殊詐欺の防犯情報のお知らせ(AndroidとiPhone)
- ▸iPhoneとAndroidで違う点:国際電話番号の一括ブロックはAndroidのみです。「詐欺対策 by NTTタウンページ」は、iOS17以下では警告表示のみの対応で、非通知の着信の遮断もAndroidのみとされています。ご利用環境は、Android 10.0以降/iOS 15.0以降です(同アプリ)
詐欺電話からアプリ、そして人が止めるまで
- ▸① 携帯電話に着信する。警察庁のページは、犯人が使う国際電話番号などをアプリでブロックする対策が有効と書いています
- ▸② アプリが番号を見張る。特殊詐欺などの犯行に使われた番号は、発着信のときに警告やブロックの対象になります(AndroidとiPhone)
- ▸③ すり抜ける電話がある。アプリが頼りにするのは要注意番号のリストです(「詐欺対策 by NTTタウンページ」の説明)。リストに無い番号からの電話は、警告が出ない可能性があります(当サイトの見方)
- ▸④ 最後は人が止める。お金、キャッシュカード、暗証番号の話が出たら、その場で切って、家族や警察相談専用電話 #9110 に相談します(当サイトの補足)
今日できること
- ✓★親や祖父母のスマホに、警察庁推奨アプリを入れる。できれば、帰省や電話のついでに、一緒に設定します。設定の方法は、警察庁のページの各アプリの「設定方法」から見られます
- ✓入れるときは、警察庁のページのリンクから。ストアで名前を検索して、似た名前のアプリを入れないようにします(当サイトの補足。警察庁は、不正アプリによる不正送金被害についても注意喚起しています)
- ✓iPhoneとAndroidの違いを知っておく。iPhoneには、国際電話番号の一括ブロックがありません。知らない国際電話の番号には出ない、と親と決めておきます(当サイトの補足)
- ✓警告が出なくても、お金の話が出たら切る。「還付金」「警察」「口座が止まる」など、お金やカードの話になった時点で、電話を切ります(当サイトの補足)
- ✓切ったあと、かかってきた番号に折り返さない。確かめたいときは、自分で調べた公式の番号や、警察相談専用電話 #9110 にかけます(当サイトの補足)
- ✓固定電話は、別の対策が必要。警察庁のページは、この対策を携帯電話向けとして紹介しています(当サイトの補足)。固定電話は、留守番電話にして、知らない番号には出ない、などを家族で決めます
- ✓この記事の「家族に送る3行」を、親に送る。
もし、アプリが無いまま、怪しい電話に出てしまったら
- ▸① すぐに電話を切る。相手に反論したり、話を聞き続けたりせず、切ります(当サイトの補足)
- ▸② 口座番号、暗証番号、キャッシュカードの情報を伝えた、渡した、または送金してしまったら、一刻を争います。警察庁のページに、この段階の具体的な手順は書かれていません。当サイトの補足として、お金を取られた、取られそうなど今まさに被害にあっているときは110番、迷うときは警察相談専用電話 #9110です
- ▸③ 振り込んだ先の金融機関にも、急いで連絡する。(当サイトの補足)
- ▸④ 家族に話す。だまされたことは、恥ではありません。一人で抱え込まないでください
見破りクイズ
こんな場面を想像してください。
家族に送るならこの3行
- ▸スマホに、警察庁推奨の「詐欺電話対策アプリ」(無料)を入れておいて。警察庁によると、令和8年8月末までの特殊詐欺は29,687件・約2,360.7億円
- ▸★入れるときは、警察庁のページのリンクから。アプリの警告が出なくても、お金やキャッシュカードの話が出たら、すぐ電話を切る。折り返さない
- ▸迷ったら一人で決めず、家族に。警察への相談は #9110、お金を取られそうなら110番、契約や請求のトラブルは消費者ホットライン 188。(#9110、110、188は日本国内の番号です)
相談先
これは詐欺かどうか迷うときは、最寄りの警察署か、警察相談専用電話 #9110 です。お金を取られた、取られそうなど、今まさに被害にあっているときは110番です(警察庁の案内にもとづく、当サイトの補足です)。
契約や請求のトラブルは、消費者ホットライン「188(いやや!)」です。お住まいの地域の消費生活センター等につながる全国共通の番号です。
確認できなかったこと
- ▸アプリが、実際に何件の被害を防いだか。警察庁の資料にあるのは、累計ダウンロード数(令和8年8月末で2,214,500件)です。防いだ件数や金額は、確認できませんでした
- ▸累計ダウンロード数が、実際の利用者の数か。再インストールや複数の端末、使うのをやめた人が含まれるかは、分かりません
- ▸携帯電話への詐欺電話が「急増」している件数。警察庁のページに、数字は書かれていません
- ▸要注意番号のリストの更新の頻度や、載る基準。公表資料では確認できませんでした。リストに無い新しい番号が、どのくらいの期間、警告されないかも分かりません
- ▸各アプリの警告・ブロックの件数。各アプリの公式ページに載っていますが、警察庁の統計は2026年8月末、公式ページの数字は9月末と時点が違うため、この記事では警察庁の8月末の数字だけを使いました
- ▸特殊詐欺の統計が、携帯電話への着信に限った数字か。29,687件は、電話以外のきっかけの特殊詐欺も含む全体です。この記事は、アプリの重要性を示す目安として使っており、アプリで防げる範囲の数字ではありません
