こんにちは!守護者(センチネル)、シェミハザです。
今日は、「素敵な女性(男性)を紹介します」から始まる詐欺の話です。
警察庁の言葉を、そのまま引きます。「『保証金が必要』は詐欺」。
題材は、先週金曜に公表された統計です。
警察庁が2026年10月2日に「令和8年8月末における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」を公表しました。
★その表で、交際あっせん詐欺は認知件数452件(前年同期比+191件/+73.2%)、被害額14.7億円(+6.7億円/+83.2%)でした。件数も金額も、前年の同じ時期の1.7〜1.8倍です。
数字で見ると(令和8年8月末・暫定値)
- ▸認知件数:452件(+191件/+73.2%)
- ▸被害額:14.7億円(+6.7億円/+83.2%)
- ▸検挙件数:19件(+18件)、検挙人員:12人(+9人)
- ▸特殊詐欺の全体:認知件数29,687件(+14.4%)、被害額2,360.7億円(+33.2%)。交際あっせん詐欺は、件数で約1.5%、被害額で約0.6%です(当サイトの計算)
- ▸同じ表の金融商品詐欺も、認知件数286件(+164.8%)、被害額28.4億円(+117.9%)と急に増えています
★当サイトの計算を2つ書いておきます。
1件あたりの平均は、今年が14.7億円 ÷ 452件 = 約325万円、前年同期が8.0億円 ÷ 261件 = 約307万円です。前年同期は、発表された「+191件」「+6.7億円」から逆算しました。被害額は0.1億円単位の発表なので、これらは概算です。
★そして、なぜ増えたのかは、この統計からは分かりません。警察庁は手口別の増減を表で示していますが、どんな経路(雑誌・メール・SMS・SNS)で増えたのか、増えた理由は書いていません。同じ表の「その他の特殊詐欺」も+322.7%と大きく動いていて、分類の変化があるのかどうかも、表からは読み取れませんでした。
警察庁が説明している手口
警察庁は、交際あっせん詐欺をこう説明しています。「雑誌やメールに記載された『女性紹介』等の案内に申し込んできた人に対して、会員登録料金や保証金等の名目で金銭等をだまし取る(脅し取る)手口」。
出会いを求める気持ちを入口にして、お金を先に払わせる詐欺です。
警察庁が載せている会話例をそのまま読む
警察庁のSOS47のサイトには、交際あっせん詐欺の会話例が載っています。作り話ではなく、公的機関が「こんな電話に注意しよう」として出しているものです。そのまま引きます。
- ▸犯人「会員登録をすれば、素敵な女性(男性)を紹介します。登録料○万円を振り込んでください。」
→ 「出会いが欲しいから、会員登録のお金を振り込もう」と考える - ▸★犯人「先日お会いした女性があなたを気に入っています。相手を保留しておくため、保証金を支払ってもらえますか。」
→ 「嬉しいな。また会いたいし、払ったほうがいいよね…」と考える - ▸別の型:「紹介する異性と会えば相手からお金が貰えます」などと言って、会員登録料をだまし取る
★2つ目の台詞が分かれ目です。
登録料を払ったあとに、別の名目の「保証金」が出てきます。警察庁が最後に挙げている言葉は短く、「『保証金が必要』は詐欺」 です。
払ったお金は「会うための費用」ではなく、次のお金を呼ぶための入口です。
似ているが別の手口:SNS型ロマンス詐欺との違い
警察庁の統計にはSNS型ロマンス詐欺という別の行があります(令和8年8月末は3,506件・325.8億円)。警察庁の説明では、こちらは「SNSなどでの非対面のやり取りを複数回重ねて恋愛感情や親近感を抱かせ、金銭等をだまし取る」詐欺です。
交際あっせん詐欺は、「紹介」の案内への申込みを入口に、会員登録料や保証金を取るという違いが、警察庁の説明から読み取れます。件数はロマンス詐欺のほうがずっと多いですが、交際あっせん詐欺の伸び率は+73.2%で、ロマンス詐欺(+0.4%)より大きく動いています。
今日できること(警察庁が挙げている点を中心に)
- ✓★「保証金が必要」と言われたら詐欺、と覚える。これは警察庁の言葉です。登録料のあとに保証金が出てきた時点で、話の中身を検討せずに連絡を絶ってよい
- ✓SMSやハガキ、メールに書かれた連絡先には連絡しない。警察庁は、このような電話や郵便物・メールは「詐欺」を疑うよう案内しています
- ✓確認したいときは、最寄りの警察署にかけ直す。相手が書いた番号ではなく、自分で調べた警察署の番号にかけます
- ✓携帯電話は知らない番号を着信拒否に設定し、固定電話は国際電話の着信をブロックする。警察庁が被害防止の点として挙げています
- ✓暗証番号は、人に教えない。警察庁の注意点に入っています
- ✓すでに登録料を払ってしまったら、払った記録(振込の明細、メールやSMS、案内の写真)を残して、次の保証金は払わずに相談する。これは当サイトの一般的な補足で、警察庁の手順ではありません
家族に送るならこの3行
- ▸「素敵な女性(男性)を紹介します。登録料を振り込んで」という誘いは、交際あっせん詐欺。警察庁は「『保証金が必要』は詐欺」と書いています
- ▸警察庁の令和8年8月末の暫定値では、交際あっせん詐欺は452件(+73.2%)・14.7億円(+83.2%)。登録料のあとに保証金を重ねるのが会話例の流れです
- ▸書かれた連絡先には連絡せず、確認は自分で調べた警察署へ。迷ったら警察相談専用電話 #9110、お金を払ってしまったら消費者ホットライン 188 へ
相談先
事件かどうか分からない段階の相談は、警察相談専用電話 #9110 です。今回の出典である警察庁のページにも、この番号が載っています。
お金を払ってしまった、契約させられたというトラブルは、消費者ホットライン 188 です。住んでいる地域の消費生活センターにつながります。
犯人や犯行拠点につながる情報を持っている場合は、匿名通報ダイヤル 0120-924-839 があります。警察庁が同じページで案内しています。
