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ネット安全2026/10/07

【情報漏えいのお知らせが届いたら】大和証券・シチズンは同じ委託先から約11万名・約10万名|漏れた情報は戻らない、個人ができるのは「次の連絡」への備え

大和証券(10月5日)とシチズン時計(10月6日)が、同じ委託先への不正アクセスで顧客情報が漏れた可能性を発表しました。漏れた情報は取り戻せませんが、何が漏れたかで今日の動きは変わります。両社の発表文をもとに、お知らせが届いた個人が確認すること、便乗の電話・メール・SMSへの備え、相談先を整理しました。

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こんにちは!守護者(センチネル)、シェミハザです。
今日は、企業から「情報漏えいのお知らせ」が届いたとき、個人ができることの話です。
題材は、大和証券(2026年10月5日)とシチズン時計(10月6日)の発表です。どちらも、お問い合わせの受付に使っていた同じ委託先(株式会社スカラコミュニケーションズ)のサーバーが、10月2日20時33分頃から10月3日8時1分頃のあいだに不正アクセスを受けたと説明しています。

大和証券は、約11万名の氏名・メールアドレス・口座番号などと、個人を特定できない問い合わせを合わせた約22万件が漏れた可能性があると発表しました。シチズン時計は、約10万名の氏名・住所・電話番号・メールアドレス等が対象で、お問い合わせ欄に銀行口座やクレジットカードの情報を書いていた場合は、それも漏れた可能性があるとしています。
ポイントは、あなたが委託先と契約していなくても、情報を預けた会社を通じて漏れることがあるという点です。

先に結論です。漏れてしまった情報を、個人が取り戻すことはできません。個人ができるのは、①何が漏れたかを確認する、②その情報で次に来る連絡に備える、③お金や口座に被害が出ていないか見るの3つです。
シチズン時計は二次被害は確認されていないと説明し、大和証券は不正な取引とインターネット上への公開・拡散を確認していないと説明しています。だからといって安心とは言えません。いちばん危ないのは、お知らせのあとに来る「便乗」の連絡です。

お知らせが届いたら、まず見る3つ

  • ▸① 何が漏れたか。大和証券は「氏名、メールアドレス、口座番号等」、シチズン時計は「氏名、住所、電話番号、メールアドレス等」と、発表文に項目が書かれています。お知らせの文面でも、まず「何が」漏れた可能性があるのかを探してください
  • ▸② 実際に被害が出ているか。大和証券は「不正な取引は現時点で確認されていない」「情報がインターネット上に公開・拡散された事実は確認されていない」、シチズン時計は「二次被害は確認されていない」と書いています。確認されていない、であって、起きないという意味ではありません
  • ▸③ 会社が何を頼んでいるか。両社とも、会社や関係者を装った電話・メール(シチズン時計はSMSも)に注意するよう求めています。大和証券は、リンクや添付ファイルを開かず、取引用ID・パスワード・暗証番号・ワンタイムパスワードを教えないこと、身に覚えのない連絡は公式ホームページで確認した正規の窓口へ問い合わせることを挙げています
漏れた情報の種類で、今日の動きが変わる(大和証券とシチズン時計の発表から作成)

漏れた情報ごとの、今日の動き

  • ▸氏名・住所・電話番号・メールアドレスが漏れた可能性がある場合。この情報は、詐欺の連絡先として使われるおそれがあります。大和証券も、氏名や問い合わせ内容を使って、同社や関係者を装う電話・メールによる詐欺が行われるおそれがあると書いています。知らない番号・メール・SMSの連絡は、書かれたリンクや番号を使わず、自分で開いた公式サイトで確認した窓口へ問い合わせます
  • ▸口座番号が漏れた可能性がある場合。大和証券は、今回漏れた可能性のある情報では、オンライントレードも含め、証券口座へのアクセスや各種取引はできないと書いています。ただし、これは今回の情報についての同社の説明で、口座番号が漏れても何も起きないという一般論ではありません。念のため、取引の明細とログインの通知を見て、身に覚えのないものが無いか確認してください
  • ▸クレジットカードや銀行口座の情報を、問い合わせ欄に書いた覚えがある場合。シチズン時計は、お問い合わせ内容欄にそれらを書いていた場合は、漏れた可能性があるとしています。覚えがあるなら、カードの情報はカード会社へ、銀行口座の情報は取引のある銀行へ連絡して、必要な対応を相談し、利用明細や口座の入出金を確認してください。カード会社には、再発行の可否も聞けます。消費者庁は、身に覚えのない請求があればすぐカード会社へ連絡するよう案内しています
  • ▸パスワードが漏れたと書かれている場合。今回の2社の発表には、パスワードの記載は見当たりません。ただ、ほかの事案でパスワードが漏れたと書かれていたら、すぐに変更し、同じパスワードを使い回しているサービスも全部変え、二段階認証を入れるのが基本です(これは一般的な対策で、今回の発表が求めた内容ではありません)

いちばん危ないのは、お知らせのあとの「便乗」連絡

漏れた情報を持つ人(攻撃者)は、お知らせが出たあとの混乱を狙えます。「情報漏えいの件で、本人確認が必要です」のような連絡が来たら、お知らせの続きに見えても、まず疑ってください。
会社は、対象のお客様に個別に連絡する方針だと書いています(大和証券・シチズン時計とも)。ただし、どの手段で連絡するかは、両社の発表文に書かれていません。だから、届いた連絡が本物かを、連絡の中のリンクや番号で確かめないことが大切です。
消費者庁は、事業者や公的機関が、SMSやメールで、いきなりクレジットカード番号の入力を求めることはないと書いています。日頃利用している事業者からの連絡でも、まずフィッシングを疑い、ID・パスワード・クレジットカード番号は入力しないよう案内しています。

漏えいは、特別な会社だけの話ではない

個人情報保護委員会の令和7年度年次報告(2026年7月7日公表)によると、漏えい等の事案に関する報告として、委員会が処理した件数は17,139件(令和6年度は19,056件)でした。これは報告の処理件数で、被害に遭った人の数ではありません。それでも、自分が情報を預けた会社のどこかが、いつ当事者になってもおかしくないということは分かります。
今回の2社のように、自分が直接契約していない委託先から漏れる事案もあります。「お知らせが届いたら、まず落ち着いて、何が漏れたかを確認する」という手順を、あらかじめ決めておくと迷いません。

今日できること

  • ✓届いたお知らせの、「漏れた可能性のある情報」の欄を探す。項目(氏名・住所・電話・メール・口座・カード・パスワード)に印を付ける
  • ✓お知らせを開いたのが、メールやSMSのリンクなら、一度閉じる。会社の公式サイトか公式アプリを自分で開き、同じ内容の発表が出ているか確認する
  • ✓口座番号やカード番号が関係するなら、明細とログインの通知を見る。身に覚えのない取引があれば、すぐ金融機関・カード会社の窓口へ連絡する
  • ✓パスワードが関係するなら、すぐ変更する。同じものを使い回しているサービスも全部変え、二段階認証を入れる
  • ✓知らない電話・メール・SMSは、書かれたリンクと番号を使わない。確認するときは、自分で調べた公式の窓口へかける
  • ✓同居の家族や、高齢の親にも伝える。「情報漏えいの連絡を名乗る電話」は、慣れていない人ほど信じやすいからです

見破りクイズ

🛡シェミハザの見破りクイズ

大和証券の情報漏えいのお知らせを読んだあと、「大和証券サポート」を名乗るSMSが届いたとします。「情報漏えいの件で本人確認が必要です。こちらから暗証番号を入力してください」と書かれ、リンクが付いています。いちばん確かな対応はどれでしょう。

共有するならこの3行

  • ▸企業から「情報漏えいのお知らせ」が来ても、漏れた情報は戻らない。まず何が漏れたかを見る(大和証券とシチズン時計は、同じ委託先から漏れた可能性を発表)
  • ▸★お知らせのあとの電話・メール・SMSが一番あぶない。リンクや番号は使わず、自分で調べた公式窓口へ。暗証番号やパスワードは、誰にも教えない
  • ▸困ったら、消費者ホットライン188か、警察相談専用電話 #9110。

困ったときの相談先

まず、お知らせを出した会社の専用窓口があれば、そこへ相談します。大和証券は、専用対応窓口として0120-851850(フリーダイヤル。午前9時から午後5時まで、土・日・祝日を除く)を示しています。シチズン時計は、専用のお問い合わせフォームを用意しています。
騙されたかもしれない・お金を払ってしまったときは、消費者ホットライン「188」(最寄りの消費生活センターにつながります)か、警察相談専用電話「#9110」へ相談してください。
ウイルスや不正アクセスが心配なときは、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口(03-5978-7509。平日10時から17時)にも相談できます。

確認できなかったこと

  • ▸同じ委託先を通じて、ほかにどの会社が影響を受けたか。大和証券とシチズン時計の2社以外は、私が確認できた発表文にはありません。この記事は、2社の発表だけに基づいています
  • ▸漏れた情報が、実際に悪用されたかどうか。シチズン時計は「二次被害は確認されていない」、大和証券は「不正な取引」と「インターネット上への公開・拡散」を確認していないと書いています。今後の発表で変わる可能性があります
  • ▸パスワードや暗証番号が含まれていたか。大和証券の公式の発表文(PDF)には、パスワードや暗証番号が含まれないという明記は見つけられませんでした(報道には「含まれない」という記述がありましたが、この記事は公式の発表文の文言だけを使っています)。ただし、同社は、今回の情報では口座へアクセスも取引もできないと書いています
  • ▸会社が、個別連絡をどの手段で行うか。両社の発表文に書かれていません。連絡が来たら、リンクや番号を使わず、自分で調べた公式窓口で確かめてください
  • ▸「今日の動き」の4項目。これは、両社の発表と、消費者庁の注意喚起をもとに、当サイトが整理した対策です。パスワードの変更や二段階認証は一般的な対策で、今回の発表が求めた内容ではありません

根拠にしたページ

参考リンク / References
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