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AI2026/07/05

Wayfair、AIで部屋を仮想リフォーム。ECの買い物体験を革新

家具EC大手のWayfairは、生成AIを活用した新機能「Decorify」を導入。顧客の部屋の写真をアップロードするだけで、プロがデザインしたような様々なスタイルの部屋を瞬時に生成し、新たな購入体験を提供します。

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どの企業の事例か

今回紹介するのは、米国のオンライン家具・家庭用品小売大手Wayfair(ウェイフェア)の事例です。同社は、オンラインで家具を購入する際の顧客の根深い課題を解決するため、生成AIを活用した新しいサービスを導入しました。

解決したかった課題

オンラインでの家具購入には、「実際に自分の部屋に置いてみないと、サイズ感や雰囲気が合うかわからない」という大きな課題があります。 この不確実性が、顧客の購買意欲を削ぎ、購入へのハードルとなっていました。Wayfairは、この「想像の壁」を取り払い、顧客がもっと自信を持って商品を選べるような体験を提供したいと考えていました。

AIをどう使ったか

Wayfairは、生成AI(画像生成モデル)を活用したバーチャルルームスタイラー機能「Decorify」を開発しました。 顧客が自分の部屋の写真をアップロードすると、AIが部屋の建築的な構造やレイアウトを維持したまま、ボヘミアン、インダストリアル、ミッドセンチュリーモダンといった様々なインテリアスタイルに部屋を「リデザイン」した画像を生成します。 生成された画像内の家具や装飾品は、Wayfairのカタログにある商品に似たものが選ばれ、そのまま購入ページへ進むことができます。 これにより、顧客は自分の部屋を舞台に、具体的な購入イメージを膨らませることが可能になりました。

導入効果と見るべきポイント

  • 顧客の「購入前の不安」を解消し、エンゲージメントを向上させました。リリース後、ユーザーによって1万枚以上の画像がアップロードされ、7万回以上のデザインが実行されるなど、高い関心を集めています。
  • AIを単なる業務効率化ツールとしてではなく、顧客の最大のペインポイントを解決し、新しい「発見とインスピレーションの体験」を創出するために活用している点が重要です。
  • 自社の膨大な商品カタログデータと生成AIを組み合わせることで、パーソナライズされた提案を大規模に、かつ視覚的に分かりやすく提供することに成功しています。
  • 最近では、Apple Vision Proにも対応し、空間コンピューティングを活用して、生成された部屋をより没入感のある形で体験できるように進化させています。

日本企業が参考にできること

この事例は、自社の製品やサービスと顧客の「現実の利用シーン」とを繋ぐために、生成AIがいかに有効であるかを示しています。特に、アパレル業界におけるバーチャル試着、不動産業界でのバーチャル内覧や家具配置シミュレーション、自動車販売におけるカスタマイズの視覚化など、ビジュアルが重要な役割を果たす多くの業界で応用可能です。顧客が持つ「自分の環境で試してみたい」という普遍的なニーズに、生成AIで応えるというアプローチは、多くの企業にとってヒントになるでしょう。

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