OpenAI、GPT-6 Cyberを公開。ExploitGymで48.5%(GPT-5.6 Cyberは32.1%)、使えるのは承認済みのDaybreak Red顧客だけ
脆弱性の悪用コードを作るところまで担うサイバー特化モデルが、承認制で出た。
11月5日、OpenAIはGPT-6 Cyberを発表しました。ExploitGym(指定した脆弱性を遠隔の標的で悪用できるかを測る評価)は48.5%で、GPT-5.6 Cyberの32.1%から約16ポイント上がりました。作業範囲を守るかを測る評価(ExploitGym Honeypot)では、導入時の安全プロンプトなしで99.93%(GPT-5.6 Cyberは94.49%)、プロンプトありで100%です。OpenAIはこのモデルを、Preparedness Frameworkでサイバーの「Critical」に分類しました(GPT-5.6 Cyberは「High」)。事例として、Linuxでは1,724件の脆弱性を再現して948件で動くエクスプロイトを作り(GPT-5.6 Solは166件)、Firefoxでは高深刻度の未知の脆弱性81件を見つけたとしています。提供は、まずAPIとCodexで、承認済みのDaybreak Red顧客の一部に限られ、近く全Daybreak Red顧客へ広げる予定です。Daybreak RedのAPIには、IPアドレスの許可リストが既定で必要です。Node.jsなどが使う圧縮ライブラリ(Brotli)の脆弱性でも、OpenAIの研究者が下流のアプリでのリモートコード実行につながる例を作って検証したと書いています(CVE番号はページの本文に出ていません)。
ここにある数値は、すべてOpenAI自身の評価と報告で、第三者の再現は確認できていません。一般の開発者が今すぐ使えるモデルでもありません。それでも、OpenAIが「フロンティアモデルでソフトウェアを守れる期間は限られている」と書き、見つかる側の脆弱性にLinux・Firefox・Node.js系の圧縮ライブラリを挙げている点は、サーバーを持つ側として更新を先送りしない理由になります。
