Node.js,Express環境でAurelia.jsを動かしてみる–その6
Node.js,Express環境でAurelia.jsを動かしてみる–その1
Node.js,Express環境でAurelia.jsを動かしてみる–その2
Node.js,Express環境でAurelia.jsを動かしてみる–その3
Node.js,Express環境でAurelia.jsを動かしてみる–その4
Node.js,Express環境でAurelia.jsを動かしてみる–その5
今回は実際にサーバに上げて実行してみたいと思います。
無料のクラウドアプリケーションプラットフォームとして今回はheroku
を使ってみます。
⇒参考https://www.heroku.com/
まずは上記サイトでアカウントを作成してください。
heroku-toolbeltのインストール
⇒ダウンロードhttps://toolbelt.heroku.com/
herokuのクライアントツールのheroku-toolbelt
を上記サイトからダウンロードしてインストールします。command prompt
上でherokuのさまざまなコマンドが使用可能になります。
※git
はheroku-toolbelt
に内包されていたと思うのですが定かではないので動かなければインストールが必要です。
⇒Git for Windows
Procfileの準備
heroku
サーバの実行ファイルを定義するProcfile
(拡張子なし)を作成します。ルートフォルダに設置してください。今回はexpress
の起動ファイルを実行します。
web: node app.js
.gitignore設定
bundle
されたファイル等、実行ファイルのみをdeploy出来るように設定します。
jspm
はサーバ側でも実行できますが今回は中身を全部bundle
してしまっているのでサーバでは処理しないようにしました。
そのためjspm_packages
に存在するsystem.js
関連ファイルをcore
フォルダを作成しそちらにコピーしました。
またindex.html
内のsystem.js
へのファイルパスを変更しています。
(ついでにCSSの読み込み先も変えています)
git
管理から無視するフォルダ・ファイルを設定する.gitignore
ファイルを作成します。
今回作成した.gitignoreファイル
# ignore /* # not ignore !/core !/dist !/routes !/styles !/views !/.gitignore !/.npmignore !/app.js !/config.js !/favicon.ico !/package.json !/Procfile
ignoreするファイルが多かったので全部まるっと無視してから、無視を解除しています。
!
で記載されたフォルダやファイルのみgit管理されます。
herokuへファイルをdeployする
git初期化
command prompt
を起動して今回作成したAurelia.js
のフォルダに移動します。
私の場合は下記になります。
cd C:\project\aurelia-test
移動したら下記実行。git
を初期化します。
git init
これでフォルダ内がgitの管理下におかれます。
herokuへログインする
heroku login
herokuで登録したE-mailとパスワードでログインします。
ローカルでの動作確認
heroku local web
heroku側と同設定のサーバがローカルで立ち上がります。
動作確認用です。
herokuアプリケーションの作成
空っぽのアプリケーションを作成します。commandからでなくherokuホームページからでもできます。
heroku create myappname
myappname
というアプリケーションが作成されます。
gitの確認
gitのリモート設定がherokuのアプリケーションに接続されているか確認します。
git remote -v
下記のように表示されていたら接続されています。
heroku https://git.heroku.com/myappname.git (fetch) heroku https://git.heroku.com/myappname.git (push)
接続がされていない場合は下記を実行してgitのリモートを設定します。
heroku git:remote -a myappname
gitでファイルをpushする
ファイルをherokuへpush
します。これでdeploy
は完了になります。
git add . git commit -m "my first commit" git push heroku master
- git add
- ファイルやディレクトリをインデックスに登録
- git commit
- インデックスされているファイルをコミットします。
-m
でコメントを記述しています。-m
でコメントを記載しないとテキストエディタが立ち上がりコメントを要求されます。
これでheroku側へdeployできました。
package.json
を元にherokuでbuildが行われます。
dependencies
に記載されたパッケージがインストールされます。
下記にアクセスすることで確認できます。herokuホームページからも自分のアプリを確認したり設定を変更したりできます。
https://myappname.herokuapp.com/
※gulp bundle
でバンドルされてないファイルを動かしたい場合は.gitignore
の設定を変えてください。今回紹介したignoreファイルはbundle
されたファイルのみを扱う場合です。